ヒーラーとしてのマインドセット(1)

ヒーラーとしてのマインドセット(1)

私は現在ある企業からの依頼で、これからヒーラーやセラピストとしてデビューする方、またはデビュー後売り上げが上がらず思い悩んでいる方に「顧客心理」という講座や個人コンサルを行っています。

この企業にはオーディションのようなものがあり、それはとても高い倍率です。
その高い倍率をくぐり抜け、講習を受けてやっと仕事に入る工程があります。

人助けをしたいという尊い想いを胸に、念願のプロデビューをするわけですが、その中の10人に一人が就業1か月ぐらいで理想と現実のあまりのギャップに辞めてしまうのです。

また、頑張っても3カ月、半年も1つの危機が訪れる時期でもあります。

原因はいくつかありますが、相談内容が「重い」ということやクライアントからリスペクトされなかった、罵声を浴びせられた、依存され怖くなったなどです。

こういった業種は資格は様々です。それによって研修が十分でなかったりすることもあります。

私が一番気を付けたのは「離別間の保持」です。

私の授業でも折に触れ、相手との距離について話をします。
寄り添うけれど、それはあくまで職業人としての私として、という一線を自らの感覚で身に着けることが必要なのです。

ただ同情したり、共感したりということを無防備で行うと、いつの間にかフロイトのいう逆転移が起こってしまします。

クライアントが施術者であるあなたに依存することが、転移です。
これもマズイですが、あなたは自分を保つことはできます。

しかし逆転移はあなたの中に未解決な問題(心理的な)があった場合、同じような状況のクライアントに感情移入をしてしまうことなのです。
これはとても怖いことで、ヘタをすると共倒れになります。

あくまで私たちは「仕事」としての人格でクライアントから適正料金をいただいているという意思が必要ですね。

また、クライアントから誹謗中傷、罵詈雑言を浴びせられたとしても、それは施術者としての「私」の言葉なり、理解力なり、態度などが気に食わなかったり、意に沿えなかったことです。

もちろんそれは改善していく必要があることかもしれませんし、そうでないかもしれません(あくまでそのクライアント固有の事情だったり感情だったりする場合)。

少なくともあなた個人について言われているという過剰反応は必要ありません。

なぜなら私人としてのあなたのことは何一つ知らないと思ってください。

クライアントが期待した言葉や態度ではなかったということです。

だから個人の感情に持ち込まず、仕事の部分での解決を図りましょう。

Miki Kurihara

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